ariyasacca

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2018-11-15 (木) [長年日記]

[雑記]『エンジニアのためのマネジメントキャリアパス』

現時点でIT業界におけるマネジメント系のキャリアを考えている訳ではないのだけど、テックリード、エンジニアリングリード、ディレクターオブエンジニアリングといった辺りの職位は自分にも馴染みが深いため、読んでみることにした。日本語にすると、それぞれ技術主任、主任開発者(または開発課長)、開発部長くらいのニュアンスだろうか?

書籍の中でも言及されている通り、一言に「主任」「課長」といっても会社によって部下の数は様々だし、経営幹部レベルであるCTOやVP of Engineeringまで行くと、会社のステージや規模によって求められる役割も全く異なってくるので、あくまで肩書については参考程度に読んだ。

本書は、技術系マネージャーとそれを目指すエンジニアに向けて、IT業界の管理職に求められるスキルを解説する書籍です。テックリードからCTOになった経験を持つ著者が、管理職についたエンジニアが歩むキャリアパスについて段階をおって紹介します。インターンのメンターから始まり、テックリード、チームをまとめるエンジニアリングリード、複数のチームを管理する技術部長、経営にかかわるCTOやVPと立場が変わることによって求められる役割について、それぞれの職務を定義しながらくわしく説明します。さらに管理職の採用や評価、機能不全に陥ったチームの立て直し、管理職についてからの技術力の維持など、様々なハードルを乗り越えるための考え方やテクニックを多数紹介。技術系管理職の全体を視野に入れ、各段階で必要なスキルを学ぶ本書は、マネジメントのキャリアを志すエンジニア必携の一冊です。

それぞれのロールごとに著者の経験に基づく考察とアドバイスが記述されており、優秀ではあるが「とんがった」技術専門職(本書では「アルファギーク」「ブリリアントジャーク」と表現される)の扱い方も書かれていて、自分の職場にもこんな感じの人が居るなぁと顔が浮かんできて面白かった。

印象に残ったのは、次のような箇所だった。

  • テックリード
    • テックリードの役割は「職位」ではなくシニアのレベルに達したエンジニアが担う「職務群」であるという主張。
    • 上級エンジニアのポジションに行くには、テックリードの役割を経験して、1on1や他メンバーのキャリアアップ支援をできるようになっておくべきという話。これはなるほどと思った。
  • 技術部長
    • 複数チームの管理をしつつも、コードレビューを副レビュアーとして引き受けたり、小さなバグ修正作業にペアプログラミングで入ったり、カンファレンスやオープンソースプロジェクトに参加して技術力を維持する工夫が必要とされていた。
    • 日常的に技術研鑽をしているかどうかは、職場で接している技術部長ロールの人でも、継続的にやっている人と全く何もしてない人とキッパリ分かれる部分で、興味深く読んだ。もちろん本書では、「やるべき」とされている。
    • 間の中間管理職をまたいだスキップレベルミーティングやスキップレベルランチといった手段で、都合の良いことしか報告しない中間管理職をスキップして現場における生の声を拾うテクニックも紹介されていた。確かにこういう方法を使ってる人はチラホラ見かける印象。
    • 「オープンドアだからいつでも自分のところへ相談に来て」は全く上手く行かないとバッサリ切っているのも印象的だった。定期的に半強制でコミュニケーションの発生する1on1方式は、実際に苦手な相手とも話す機会になるので、思わぬ情報が手に入ったりするんだよな。
  • 経営幹部
    • CTOやVPoEまで行くと、自分にとっては遠い存在で、「大変そうだなぁ」という気持ちで読んだ。
    • 全社的なメッセージの伝え方も、エンジニアリング組織メンバーを一同に集めて伝えた方が良いケースと、まずは直下の部長陣に伝えてから展開してもらうケースと書かれていた。
    • キャリアラダー(キャリアの梯子)や給与テーブルの刻み方、具体的には、若手エンジニアは給与テーブルを細かくして昇給しやすくする制度設計で離職を防ぐ、といった仕掛けの話は、純粋に「なるほどな~」と感心して読んだ。

ソフトウェアエンジニアのマネジメントは、伸び盛りの優秀な若手だけ少人数チームで見ていられるなら楽しいしやり甲斐もあるんだろうけど、上のポジションに行けば行くほど、こじらせたギークともやり取りする必然性が出てくるため、しんどい印象の方が強いです。

エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド(Camille Fournier/及川 卓也(まえがき)/武舎 広幸/武舎 るみ)


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