会員登録したら全文読ませてもらえる記事の話。
取材記事などで続きが会員登録制になっていることがある。
会員登録制とはいっても個人情報を預けるくらいなので実質無料なんだけども、そんなことよりなによりも思うのは(汚い言葉で失礼ですが)
『くそめんどくせー』
につきる。今すぐ10円を現金で払って読めるのなら、10円払うほうを選ぶ。
全く同感で、オレなどは「この先を読むには会員登録が〜云々」と出た瞬間に、タブを閉じてしまう。これは極端な例だとしても、会員登録をして記事の続きを読むか迷った末に結局止めてしまう人は、そこそこ居るのではないだろうか。
記事提供側の目に見えない機会損失は結構ありそうだが、無料で有益な情報を提供する「Webマガジン」モデルは、運営が大変なのかも知れない。オンラインマーケティングのための実践Webマガジン MarkeZineも、会員登録必須に変わった。会員登録制にしないと儲けが出ないためか、執筆陣が豪華だから会員を沢山取り込めると考えたのか、理由は分からない。
そして、提供側の思惑が事実何であっても読者が感じるのは
『登録してない人には読ませない』
である。「読みたい」と思ったのに、読めないんだから、読ませないようにしていると感じて当然。
読者として一番腹の立つことと言えば、記事の最初で「全部読むには会員登録必須です」を明示してくれないことである。
1ページ目を読んで「面白いなぁ」と感じて、2ページ目を参照しようとする。そこで初めて、「全部読むには会員登録必須です」が明らかになる。最初から全部読めないことを教えてくれれば、記事を読まなかったのに。騙された感が強い。「トップページに規約として書いてありますよ」などと言われても、いまどきトップページから正直に記事を読みに行く人がどれだけ居るのか。
コンテンツの質が余程高くない限り、
これらの情報提供手段は、読者に敬遠されると思う。読者の時間を奪うから。くそめんどくせー
の一言に尽きる。
「続きを読む」というリンクが嫌いだ。
理由は、参照先が記事の「more」とかいうidになっていることが多いからだ。
「続きを読む」をクリックする時は、2通りの思考パターンが存在していると思う。
オレは常に後者の考え方を採る。つまり、「続きを読む」で開いたタブに期待することは記事の先頭からじっくり読めることである。ところが、多くの「続きを読む」で開いたタブは、「続きを読む」が置かれた直後(その記事固有のURI#more)にフォーカスが合ってしまっている。オレがやりたいことは、どちらかと言うと「後で全部読む」なので、ここで戸惑ってしまう。
疑問なのが、「続きを読む」を自ら設定して日記を書いている人は、果たして他人の日記を読む時もいちいち一つ一つの記事をじっくり眺めてから「続きを読む」を参照するのか、と云う点だ。オレは検索で辿り付いて初めて読む日記などは記事タイトルと冒頭数行を読んで、興味があればタブで開いておいて後で読むし、興味が無ければ画面をスクロールさせて他の記事を流し読みに行っている。
流し読みの程度にも「広告が目に入らない」から「興味の無いことは全部目に入らない」まで色々あると思うが、以下のニールセンの記事を読む限り、ウェブページを流し読みする人が少数派とは言えないだろう。
こうやって、ちまちまと思ったことを記している間にも、「続きを読む」の数は増え続けて行くのであった。
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)
記事を読ませること(読んでもらうこと)<br>ではなく、ヒット数を上げること<br>が目的だから、もうしょうがないです<br><br>逆視点で見れば<br>雷「商品は欲しい、金は払わん!」<br>ニュース「なら帰れ」<br>と言うやり取りとほぼイクォールでしょう<br><br>せっかく続きまで読んだんだから、コメントぐらいして行こう<br>という考えを誘う為かもしれません
ユーキの指摘は結構当たってるのでは。まさに「時は金なり」で、ユーザの時間を削ってCMを見させるってのは対価そのものなわけだと。確かにタダ読みだなあ。<br>以前の「RSSは全文配信で」の時も思ったんだけど、例えば全文をRSSリーダで読めるようになっちゃったら、多分企業のニュースとかコラムって配信されなくなっちゃうと思うんですよね。あの重たいFLASHとかにもそれなりの役割があるわけで。<br>この辺って結局、YouTubeとかP2Pソフトとかの著作権系の問題と同じ根っこのような印象を受けます。Web2.0はビジネスとの折り合いがまだうまくいってない感じ。
続きを読む廃止はいつだろうか
ブログに限らず、一般的なニュースサイトでも採用されちゃってますね。