Let'snoteと言えば、僕が就職した頃のビジネスモバイルノートの筆頭格であり、特に、最も小型軽量のRシリーズは、Microsoft Officeスイートをセットにすると20万円から30万円もする花形のような存在だった。
最初に就職した会社にも何台か置いてあって、客先へ打ち合わせへ行く際には、必ずゴツい天板で覆われたLet'snote Rシリーズが指名されていたのだ。
そのRシリーズが去年だかに消えたのは、どこかの記事で読んだ記憶があるのだけど、具体的に製品ラインから消えた理由は、当時売れていたネットブックだったそうだ。
第1世代で導入した「軽量」と「長時間バッテリー」の2点突破で続けてきたLet'snoteの遺伝子を継承してきた“R”シリーズにピリオドを打った理由には、当時出現したNetbookが影響しています。10型のディスプレイサイズを搭載するノートPCにおけるRシリーズの立ち位置というのを変化させていかなければならない、というのがLet'snote関係者にありました。
もちろん、堅牢であって、長時間バッテリー駆動が可能で、かつ、軽量というRシリーズの優位性はありました。しかし、Netbookによって変わっていくユーザーの希望に合わせて10型ディスプレイ搭載ノートPCも変化していかなければならない。こういう経緯で投入したのが“Jシリーズ”でした。
(一部略)
いま店頭に並んでいるUltrabookと同じ製品をLet'snoteとしてやる予定はありません。いまあるUltrabookは、すべて何の違いもないので面白くないし、そのような状況でUltrabookをやっても、同一化競争になってしまい、事業運営としても好ましくありません。
僕の場合は、個人で使うモバイルノートを検討した際に、触ったことのあったLet'snoteも候補には入れたのだけど、やっぱり高過ぎるという結論に至った。結果、最も売れ筋と思われる普及価格帯の製品を購入した。
それぞれの選択には、概ね満足している。今持ち歩いてるMacBook Airも3年使えれば良いかなと考えてる。
Let'snoteは確かに堅牢で、人が乗っても壊れないかも知れない。けどモバイルノートを持ち歩いてて人間に踏まれる機会は、はっきり言ってしまうと余り無い。
ただし人間だから不注意で落としてしまうことはある。だから最低限、データの保護に気を遣うなら、SSDを採用したモデルを選ぶのが良いだろう。落として外装に傷が付いても中身が無事なら別に気にしなくて良い。外側を気にしてるのは多くの場合、本人だけだ。
結局のところ道具なんだから、その時に安くてそれなりに動いてくれる製品なら十分という感想。
パナソニックをはじめ、日本のPCメーカーが製造・販売しているモバイルノート製品群の頑丈さや軽さは物凄いと思うのだけど、そういうスペックを必要としている人はどれくらい居るんだろう。
洪水や震災よりも前に策定した「高付加価値戦略」っていう中期経営計画に基づいた投資のツケで失敗して来たんじゃないのかな、テレビも携帯電話も。
別にパナソニックが嫌いな訳ではないよ。こんなこと書きながら一方では「ラムダッシュは神」とか言ってるのが僕なので。
ただ、今のLet'snoteシリーズ部門長の方が言ってることが気になったので書いてみた。
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)
レッツノートの耐荷重性能は東京の満員電車でノートPCに加わる荷重を元にして設定されていたはず(実際100kgfくらいかかるらしい)。<br>社畜にとってはきっと必要な性能やったんや…<br>あと、本当にしょうもないツッコミをいれると、MBAはUltrabookではないのでは?
社畜性能で語られるモバイルノートが必要とされる社会は悲惨やな…。<br><br>>MBAはUltrabookではない<br><br>あ、そうなの? 同じカテゴリで比較されることが多いから何となく一緒くたにして考えてました。