冬期オリンピックの競技種目として馴染み深い、スキージャンプを舞台とした作品。
フィンランドの鳥人と呼ばれる金メダリストに匹敵する才能を持つと言われる日本人ジャンパー楡井(にれい)が毒殺されるところから物語は始まる。容疑者とされるコーチ峰岸はすぐに逮捕され、以降は「峰岸が何故楡井を殺さなければならなかったのか?」といったフーダニットに主軸を移して行く。
終盤に明らかにされる峰岸が殺人を意図した「動機」、これが非常に人間臭く秀逸だと思った。痴情のもつれとか金が必要だとか、そういった型通りのものではなく、「なるほど、これなら殺意を抱いてもおかしくない」とポンと膝を打ってしまうような、誰もが持っている素直な感情だ。楡井のキャラクタも「天才と馬鹿は紙一重」を地で行くようなところがあり、そこがまた殺意の対象となってしまったのかなと感ぜられる。
もちろん東野圭吾の作品なので、動機解明後もびっくりするような展開が待っている。また、物語中で徐々に姿を表す「鳥人計画」、これも氏の作品『変身』や『パラレルワールド・ラブストーリー』などと同様に、人間の脳って面白いなと思ってしまう、魅力的な計画である。
「これは棒の手紙です。この手紙をあなたのところで止めると必ず棒が訪れます。 二日以内に同じ文面の手紙を五人に出してください」
本書はミステリ作家の折原一が、青沼静也名義で出版したホラー小説である(であった)。文庫化にあたって作家名を明らかにし、折原一名義となっている。
僕は折原一がかなり好きなので、「これが折原一でなく青沼静也という作家の本だと思い込んだまま読んでいたらどう感じただろうな」と思って読み始めたのだが、死体が見付かった時の「匂い」の描写や毎度お馴染みの「思い込みの激しい登場人物達」などなど、どう見ても折原一です。本当にありがとうございました。
冒頭のような「不幸の手紙」ならぬ「棒の手紙」が流通し、手紙を受け取ったのに他の五人に手紙を出さなかった人のところには「棒」が訪れ、殺されてしまう・・・といったお話。
元々折原一の作品はホラー的な要素も多分に含んでおり、わざわざ本書『チェーンレター』だけがミステリでなくホラーを謡う理由はいまいち良く分からないところだ。人物の視点が目まぐるしく変わり、読者が翻弄されている内に衝撃の真相が明かされる・・・のがいつものパターンなんだが、今回は少々「外した」感がある。
ディープな折原作品の読者であれば、作中において肝となる二人の女性のことはあっさりと分かってしまうだろうし、その予想を覆すような酷い叙述トリックを期待してしまうところなんだが、何だか尻すぼみな印象は拭えなかった。というか、この超科学的なオチはどうなの? ここら辺が論理的に説明をするミステリではなく、ホラーということ?
「折原一の小説」と期待して読むと、少々残念な評価となってしまう一冊。
マリオカート部の歴史は比較的長くて、2006年3月の Google 有志による「DS Lite 発売記念、徹夜で行列OFF」がきっかけです。これはドラクエ3の徹夜行列に憧れたナナロク世代を中心に行われました。そして、その翌4月、第1回マリオカート大会が裏のファミレスで開催されました。予定では閉店まで走り続ける予定でしたが、24時間営業と知り、終電をもって閉幕となりました。それから、社内の会議室に場所を変えて、延々と走り続けています。
何というフリーダム。
マリオカート部のある社内風景、大変うらやましいと感じます。8人対戦とか一度で良いからやってみたいものです。
マリオサーキット1(SFC版スーパーマリオカートの最初のコース)のタイムアタックで48秒台とか、マリオカート部のベストタイム、あり得ない速さなんですけど・・・。と思ったら任天堂公式タイムアタックで40秒切っている動画がありました。あなたが神か!?
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参号館 日記(ariyasacca)