今回も会場は、豪華な名城大学の新校舎ということで。しかも午前試験免除で重役出勤なり。
出題内容は予想通り、業務分析やら何やら。合併に伴うシステム統合を問うものが、新しい分野なのかな? 初受験なんで、はっきりとは分からんけど。時間はマジで足りないよ。
おい、オレの書けそうな論文のお題が1つも無いじゃないか! といった感じ。とりあえず2時間で2,400字〜4,000字書くのは、腱鞘炎になり兼ねないなと。京極夏彦先生は偉大だなと。
試験終了ギリギリまで執筆していたけど、正直ここまでカロリーを消費するとは思わなかった。腹減った。
試験が終わってから、同じ試験会場だったてーさくさんと合流して、世界の山ちゃんで反省会。
“分かっている人”と飲みに行って愚痴をこぼす、というのも、自分の、今の会社に対して満足している点、不満な点が見えて来て大事なことだなぁと。同期の人と飲んでいて、なかなかこういう発見は無いので。何か偉そうだな、こいつ。
しかし、非常に疲れた試験だったなぁ。今回は準備期間に残業も全然無かったし、落ちた時の言い訳の余地が無い。もしダメだったら、「甘く見ていて勉強が足りませんでした」ということ。
かなり間違いがありそうな解答だが、記しておく。こういうものは、臆せず書いてしまうことが大切だ。どうせ正解発表の頃には、頭から忘れられてしまうのだから。
選択問題の問3と問4は、残り時間が少なくて吟味する余裕も無かったため、問3を選択した。
問3は、時間が足りなかったので、かなり自信が無い解答となっている。正直、設問1とか、問題の意図が分からなかった・・・。
どれを選んでも、ネタが無いという状況で泣きそうになった。無理矢理自分の業務の方向に引っ張ってきてしまえ! と開き直って書くことにした。アドリブでくどくどと書いた論文を、記憶を頼りに再現してみた。多分、細かいところは違っているけど、大筋では試験で書いた内容となっている(こうやってデジタルデータとして記すと、それなりに立派に見えるかもしれないが、実際の論文はオレの字が汚すぎてかなりショボイ)。
論述の対象とするシステムは、携帯電話をクライアントとする勤怠管理システムである。システム構成は、Webサーバ、DBサーバ、各種携帯電話端末である。
線路の保守作業を業務とするA社は、ソフトウェア開発会社B社の勤怠管理システムパッケージを自社向けにカスタマイズして受け入れ、運営してきた。このシステムは社内イントラネット上での動作を前提としており、社内PCのブラウザをクライアントとして動作する。A社では、その業務の特性上、夜間に線路保守作業を行い、翌日は振替休暇になるという勤務パターンが多く、すぐに勤務実績の登録や時間外の申請ができないといった不満が多く挙がっていた。上記の理由により、A社からは、社員の持つ携帯電話を利用して勤務実績の登録や時間外の申請を行いたいとの要望が挙がっていた。
私は、B社のリーダSEとして、勤怠管理システムの携帯電話からの登録が可能なシステムのシステム提案、システム設計、運用設計に参画した。A社総務部、B社プロジェクトマネージャ、私によるミーティグにおいて、次のような課題が発生してシステムの要件が確定しなかった。
今回の案件は、社内勤怠管理システムの追加案件と位置付けられており、A社の要望を全て実現していたら、予算を超えてしまうことは明らかであった。私は、A社の携帯電話を新規に購入することは難しいといった主張から、予算の増額は難しいと考えた。よって、次のような提案を行った。
勤怠管理システムの処理フローとしては、社員に一意に割り当てられた社員IDと、社員自らが設定するパスワードを入力し、社員の正当性を確認したうえでログインを行う。一般的なWebアプリケーションにおいては、HTTPはステートレスなプロトコルであるため、この「ログインした状態」を維持するために、Cookieを利用したセッション管理を行っている。しかし、A社で利用している携帯電話には古い世代のものも多く、Cookieをサポートしていない機種もあった。このため、Cookieによるセッション管理では、動作を保証することができなかった。
私は、次のようなセッション管理を提案した。
私は上記の内容をプロジェクトマネージャの了承を得てA社総務部に提示し、双方が納得したうえでシステム要件を確定することができた。
A社総務部が納得したうえでシステム化範囲を縮小できたことから、提案は成功であったと考える。A社総務部からは、携帯電話を新規に購入せずに済んだ点が高く評価されており、現場からは、勤務実績の登録や時間外の申請が気軽に行えるようになったと好評である。
A社社員からは、勤務実績の登録や時間外の申請を行う場合に、入力する項目は数字であることが明らかであるため、入力モードをデフォルトで数字モードにして欲しいとの要望があがっている。私は、このような携帯電話をクライアントとした場合に特有にユーザインタフェース上の問題点に配慮しながら、より使い易いシステムの改善を提案して行きたい。
以上(ここは、原稿用紙では右詰)
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