旅行記

自転車本州縦断(34日目)

8月26日(下関市 - 毘沙ノ鼻 - 下関市)

移動地図

この地図は、フリーソフト「白地図KenMap」によって作成されています。

8時過ぎにホテルをチェックアウトすると、外は雨。ここまで来て、最後も雨に降られるのかとヘコんでしまう。

地下駐車場で整備をして、まぁこのくらいの雨なら何とかなるだろうと出発。今日は、本州最西端の毘沙ノ鼻へ行き、時間に余裕があれば新幹線で愛知県へ帰るつもりだ。

国道191号線をそのまま北上。路面が濡れていて、しかもやたらと工事が多いので、走りにくいったらありゃしない。途中で県道へ折れ、看板を頼りに毘沙ノ鼻を目指す。なかなかの急勾配もあって、ゼェゼェ言いながら自転車を押して歩く羽目になった。道中、同じ場所へ行くのであろうライダー2人組に抜かれていったので、軽く手を上げて挨拶をした。

坂を上り切り、駐車場へ行くと先ほどのライダー2人と、もう1人、さっき毘沙ノ鼻を見て来たのだと言って帰る準備をしているライダーの人が居て、色々と情報交換する。2人組の彼らは昨日まで九州を回っていて、昨日の九州もやはり大雨で大変だったようだ。

そして、その2人のライダーの人達と一緒に毘沙ノ鼻を見に行く。開けた展望場所には、自由に記念書き込みの出来るベンチが設けられており、様々な落書きがされている。オレもボールペンを持って来るんだったと後悔する。ライダーの人に頼んで写真を撮ってもらい、彼らはこれから萩市へ向かうとのことなので、ここでお別れとなる。

毘沙ノ鼻での記念写真

天気はいつの間にか回復し、暑いくらいに日が出て来た。とりあえず新幹線新下関駅へと向かうことにする。駅に着き、もう輪行する気力は無いのでペリカン便で自転車を送ってしまおうと、タウンページを繰って、日通の宅配センターに電話をしてみる。すると、下関駅の方にある支店まで自転車で来てくれと言われる。

帰りの新幹線のことを考えてわざわざ新下関駅まで行ったのにと憤慨しながら、再び下関駅まで戻る。タクシーの運ちゃんに道を聞き、支店で自転車を愛知の実家へ送る手続きをする。サイドバッグは4つの内、2つを一緒に送ってもらい、残り2つは自分で持って行くことにした。

せっかくだからふぐを食っておこうと下関駅でふくそばを食べて(安いけど)、新下関駅まで電車で行って新幹線の乗車券を買う。発車まで時間があったので、おみやげを買ったり、車内で読もうと京極夏彦の新刊を買ったりする。

広島駅まではこだまで行き、そこからひかりに乗り換え。さすがにこの時期は、自由席でも余裕で座ることが出来るようだ。駅弁のあなご飯を買って、車内で食べながらうつらうつらする。名古屋駅からは、懐かしの名鉄電車の特急に乗り、家へと帰った。

出費
走行距離
52.2km

旅行を終えて

全般を通して最もビックリしたのは、セブンイレブンというコンビニは本当に全国でもの凄いシェアを誇っているということである。2003年当時、愛知県にはセブンイレブンなんて片手で数えられる程度しか無かったので、かなりカルチャーショックであった。旅行中何度も利用することになったのだが、トイレはキレイだし、おにぎりや弁当は美味いのですっかりファンになってしまった。

自分は普段寝付きが大層悪いのだが、旅行期間中はほとんどの日がグッスリと眠ることが出来た。やっぱり疲れていて中身が空っぽ状態だと、こんな感じらしい。一緒に性欲も空っぽという感じであった。余力を残して床につく日は、逆に色々とやばいのであった。文字通り、元気が有り余っているということだ。

あんまりスポーツに打ち込んだりした覚えも無いので、まぁ学生時代に一つ大きい思い出が出来て良かったと思う。目的の為に倹約をしてお金を貯めるというのは、なかなか充実感のあるものだ。その目的を成した後に無気力状態に陥ってしまうことを改善することが、今後の課題かなぁなどと思いつつ、感想終わり。

ちなみに走行距離は、全部で2383.6kmくらい。かかったお金は・・・余り思い出したくないです。帰ってきたら携帯電話が止められてしまった。

最後に。宿を提供してくれたユーキさんとそのご家族の皆様、写真を撮り込んでくれたEco君、どうもありがとうございました。

参号館  の中の  旅行記  の中の  自転車本州縦断(34日目)