Amazonプライムビデオで配信され毎週視聴している2025冬アニメの感想を残す。今クールではかなり色んなものを削って可処分時間を捻出しているためか、今のところ1作品も脱落していない。すごい。Kindleで買ったまま積んでる電子書籍生活の方は……うん。ノーコメもありや。
そういえば年始に視聴する作品をリストアップしている時にあらすじ読んでて『グリザイア:ファントムトリガー』という作品が「美浜学園」なる舞台と知って視聴しようか一瞬迷ったものの、エロゲー原作らしいかつ続編らしいので、前提知識たくさん要求されそうと考えてやめた。どうせ千葉か福井の美浜のことやろ~(未確認です)。
月刊アフタヌーン連載中のフィギュアスケートで金メダリストを目指す少女・結束いのりさんと新人コーチ明浦路司のバディ成長もの。原作むちゃくちゃ熱くて大ファンかつ、識者おじさん達がアニメ化決定時点で「制作会社ENGIは外れ」と吹聴しているのをそのまま受け止めていて、正直ほとんど期待していなかった。中の人ネタでアイマス界隈が過剰に盛り上がっているのも手伝って、僕は事前情報でかなり醒めてしまっていた。手のひら返してごめんなさいしなきゃいけないくらい良かった。本当にごめんなさい。
まずこのアニメ『メダリスト』は「原作に忠実なアニメ化」ではない。いのりさん母であるのぞみさんの毒親仕草はかなりナーフされているし、原作でもの凄く細かく入る試合中の技術解説は大半がオミットされている。代わりに、3DCG + モーションキャプチャー + 音楽で実際のフィギュアスケート演技シーンを思い切った映像化やっていて、マンガとは別表現の作品として非常に上手く成立させている。原作ファンがアニメ版を見ても楽しめるし、アニメで好きになった人が原作を読んでもよりフィギュアスケートの解像度が高まる、「1粒で2度おいしい」を実現したアニメーションである。愛知県民はスケート王国であるから作品舞台の大須周辺は見覚えあり過ぎるし、冬季五輪テレビ放送ではフィギュアスケートの試合は見まくる傾向にある(偏見)ため、3DCGのスケートシーン「入場シーン、五輪の試合でよく見る抜き方のカメラだ!」というのと「こんな近付いた撮影は現実じゃできないよ!」というのが両方そなわり最強に見えて楽しく視聴できている。
いのりさん役の春瀬なつみさん、1st PVでは「声が低くて合ってないのでは?」と感じてしまったが、1話のいのりさんが震える声でスケートやりたいと訴えるシーンを見て自分の誤りに気付かされた。これはいのりさんだわ。すみませんでした。司先生のガタイもデカいし声もデカいところ、完全に原作再現で「見なよ…オレの司を…」ってイマジナリーいのりさんが頭に浮かんでしまう。OP曲を米津玄師という人が逆指名で提供したというのがネット上で話題になっているが、確かに司先生の心情を見事に綴ったすごい歌詞だ。この人『チェンソーマン』でもデンジ君の心情をやけにリアルな歌詞に込めてたもんな。徳島の至宝か?
アニメ版が1クールと仮定すると出番の無さそうな僕の最推し腹筋バキバキ岡崎いるかちゃんも、顔見せ程度でいいから出してくれんか。いるかちゃんはね、いのりさんにとっての脹相なんだよ。大会に入ってスケート選手とコーチのバディが次々と登場するの『金色のガッシュ!!』感がすごいんだよなぁ。
やり直しアニメーターはクソアニメを全修正中。原作の無い完全オリジナルアニメーション作品。制作会社が『呪術廻戦』担当しているMAPPAだからという理由で全幅の信頼で視聴し始めた。事前解禁されてた予告PVからは「お仕事アニメか?」と思っていたので、まさかの異世界転生(というか作中作転生)する展開だったとは。いい意味で騙されてしまったわ。
若くして監督に抜擢されている天才アニメーター広瀬ナツ子が牡蠣弁当(おいしそう)に当たって何故かアニメ『滅びゆく物語』の中に入ってしまい、アニメーター技術を駆使して2次元キャラクターを召喚(?)して困難を打破して行く。かなり変なアニメなんだけと大変面白い。「バンクは甘え!」とか言いながらナツ子が猛烈に原稿描いてるシーンは毎回バンクだし。1話の巨神兵で掴みはオッケーだし、ゲーム『スーパーロボット大戦』の戦闘アニメで散々見た「板野サーカス」まで出てくるとは……たまげたなぁ。
書いてる時点で5話まで視聴していて、『滅びゆく物語』の主人公ルークがどんどん可愛い生き物になっているので、闇落ちしたらしい作中原作クソアニメのルートは回避して欲しい。ナツ子役の永瀬アンナさん、『サマータイムレンダ』潮や『呪術廻戦』理子みたく、強気で芯のある女性が本当にハマり役だわ。ちょっと気だるげでドライな性格がすごく合う。QJなる土偶の見た目した全く役に立たないロボットキャラクター、巧みに視聴者のヘイトを集めてそうでコイツ一体何なんって思って演じてる陶山章央さんの名前を調べたら俺たちの『サクラ大戦』大神一郎さんだった……。ショックを隠せない。ヘイトを集める無能役を演じられるのも役者としての能力なのだろう。QJも最後は大活躍で俺たちの手のひらを返させてくれるんだろう?
妻子持ち中年公務員の屯田林憲三郎が子供をかばって交通事故に遭い、娘の屯田林日菜子が熱中する乙女ゲーム『マジカル学園ラブ&ビースト』に悪役令嬢グレイス様として転生してしまう。原作コミック全巻読んでいる。アニメ化とても楽しみにしていた作品。
ビックリするくらい「原作に忠実なアニメ化」で、エレガントチートされたグレイス様の美麗なセリフを言う時のお花畑になる額縁まで再現されているのは笑う。先行する『はめふら』といった人気悪役令嬢転生モノを徹底研究して作られただけあって、おじさんが親目線で振る舞うことで周りから好感度をどんどん獲得して行くお約束展開が非常に心地よい。
おじさん役の井上和彦さん、僕の中では未だに『機動戦士Ζガンダム』ジェリド役の印象が強く、他の作品に出演していても「あっジェリドだ」と受け止めてしまっていたのだが、今回の屯田林憲三郎は本当にハマり役で、とうとうジェリドの印象を上書きに成功した。オーディションには他の声優さんも参加してたそうだが誰が来ていたんだろう。子安武人さんのWおじさんも見たかった気持ちも少しあるが、やはり井上和彦さんの起用は大成功だと思う。あとアンナ役の関根明良さんが、他作品だともっと元気娘を演じてるイメージが強いのだけど、アンナのポンコツで盲目にグレイス様を慕う役どころがめちゃくちゃ合ってる。アンナは原作より可愛くなっている筆頭キャラ。グレイス様のお声は……まんま桐姫様ですね。
ED曲のマツケンサンバ以上に、各話エンドカード提供作家陣が豪華すぎてビックリしているわ。『異世界おじさん』『Dr.STONE』『はめふら』の人……つよい上に狙い過ぎてるチョイス。原作の上山道郎氏が1番喜んでるまであるんじゃないかこれ。ゾイドの人らしいね。
月刊少年ガンガン連載中のタイトルまんまな作品。『悪役令嬢転生おじさん』と同じく、この『戦隊レッド』もライトノベルのコミカライズではなくオリジナルコミック作品である。僕は1巻だけ何かのKindleセールの機会で買って読んでいたのだが、今回のアニメ版があまりに面白くて全巻買ってしまった。見比べると結構違うところがあるというか、アニメ版は作中作『絆創戦隊キズナファイブ』を過剰に盛ってるようだ。いいぞもっとやれ。
戦隊ヒーローの構造をメタ的に悪役の視点などを使って扱った作品は過去幾つかあったものの、シンプルに「異世界に転生してしまい、身体能力のギャップや火薬量で周りに驚かれる」のは意外と無かったから新しい感じがする。戦隊モノ描きたかった作者に異世界転生をアドバイスしたのは担当編集さんらしいのだけど見事なアドバイスである。レッドの相棒兼ツッコミ役であるイドラがちゃんと太眉のままアニメ化されていて可愛い。色々とデカ過ぎるけど。「ペッターン!」も「そういうシステムボイスだったのかよ!」と驚かずにはいられないし、全体的にアニメ化の恩恵がデカ過ぎんだろ。
我慢できず原作で先々の展開を読んでしまった身としては、戦隊モノに限らず多くの特撮モノを取り込んで行く激アツなストーリーの映像化が楽しみである。キズナファイブもどれくらい盛られるか、いつもの採石場もあと何回登場するのか、気になり過ぎるぜ! コロコロやボンボンのような雰囲気の絵柄がマッチしているというか「小さい頃キズナファイブ見てたなぁ」と「存在しない記憶」を錯覚させる効果が獲得できていてずるい。
レッド役の井藤智哉さんはアフレコ当時リアル高校生だったそうだが、堂々とした発声で戦隊ヒーローのセンターポジに相応しい声質をしていて頼もしい限りだし、イドラ役でツンデレツッコミキャラをやってる稲垣好さんも珍しい気がする。両者とも原作イメージに合っていていいキャスティングだと思ってる。
『八十亀ちゃん』の舞台を名古屋から沖縄に引っ越してラブコメのラブ要素をマシマシにした沖縄ご当地コメディ。キャスト陣が地元勢ばっかりなのも『八十亀ちゃん』みがある。褐色元気娘の喜屋武さん(ひーなー)と褐色ギャル比嘉さん(かーなー)のダブルヒロイン。原作読んでるけど比嘉さんは負けヒロインじゃねーから! 煉獄さん的な意味じゃなく本当に負けてないから!
喜屋武さんの方言がキツ過ぎて内地の人間としては字幕が無いと理解が追いつかないレベルだが、これ海外視聴者はどうやって理解しているんだろうか。沖縄の強い日差しや温暖な気候が反映された明るい絵作りで、冬に見ていて癒される。原作でも可愛かった比嘉さんがアニメだと尋常じゃない可愛さになっている。ファイルーズあいさん史上最も可愛いまである。実はアニメスタッフにも比嘉さん派が多いのではないか。
ED曲がひーなーとかーなーによる沖縄ゆかり曲カバーで何バージョンかあるようで、サビで「あっ、これかぁ!」ってなる曲が多い。2人とも歌うまい上にちゃんと「キャラが歌ってる」曲として成立しているのがすごい。そらまぁ「お願いマッスル」を歌ってた人だからな。中村照秋くん(てーるー)が大塚剛央さんなのマジでびっくりして、司先生のムキムキ感とも壬氏様の繊細さともハル君の胡散臭さとも違った演技ができるの本当に尊敬したわ。1話を見ている時点ではED曲流れるまで全然気付かなかった。
ヤングジャンプ連載中の、運命の人100人を彼女にするまで続く宣言されている狂気の100股を目指す誠実モンスター愛城恋太郎が主人公のファミリーラブコメ。『マケイン』の大ヒットにより、あらゆる作品で気軽に「負けヒロイン」認定されがちになった令和において「誰も負けない」カウンターカルチャーとして『100カノ』のギャグと狂気がますます冴えわたるアニメ2期。1期と2期の合間に『マケイン』が放送されたの、狙った訳じゃないだろうけど絶妙だったと思う。
緻密な情報量とテンポのギャグが中心に進むストーリーながら、1期で言うと静ちゃん加入回、2期では胡桃加入回のようにしっかりラブコメもやるからいいんだよなぁ。原作者の中村力斗氏が単行本で「もしアニメ化されたら2期の山場は決まってる」と宣言されていたエピソードに向かって脚本も構成されてるであろうと予想できる中で、尺が不足しそうなところはどうするんだろうと思っていた箇所を「詳細が気になる人は原作で!」とメタ発言でまるっと省略するのは恐れ入った。つよい。まぁアニメでは難しそうなパロディネタも多い作品だからねぇ。『ワンピース』『ドラゴンボール』パロは同じ集英社だから大丈夫なんだろうけどジブリのパロが普通にアニメでも採用されてるのは何なんだろうな。ポムじいさん出ちゃってますよ。
2期最初の加入だった胡桃がビックリするくらいアニメで可愛かったから今後の展開に期待が高まりつつも、唐音のツッコミや羽々里さんの「あびゃー!」といった1期加入済みのメンバーも原作で聞いた声(脳内)がして安心できる。EDパートの絵が1期に続いてむちゃくちゃ可愛い上に、今回もシークレットヒロインとして芽衣さんが最初は伏せられていてスタッフの愛を感じる。作画担当も嫉妬する芽衣さんのゲーミングお目目本当に可愛いですね。
人数が増え過ぎるからアニメ3期以降はいくら何でも無理だよ派なんだけど、「屋上で恋太郎ファミリーに新規加入される回で背景にいるメンバーがわちゃわちゃする」(原作では人数が増えると多用される演出)が再現されていた上に、明らかに3期4期でないと声が付かない筈の子がチョイ役で出ていたから、もしかしてやるんだろうか。本気か? もうED映像はミチミチに情報量が渋滞起こしててこれ以上詰め込むのさすが無理だぞ……。
前クール「襲撃編」に続き「反撃編」が放送開始された。『鬼滅の刃』も同様だったけど、固定ファンが居て売上見込める作品は「1ヶ月遅れて放送開始」なんてやり方も許容されてるんだなぁ。書いてる時点では「反撃編」の初回59話しかまだ見ていない。
退屈だった2nd seasonが嘘のように、反撃に出るメンバー構成や、それぞれのマッチング相手となる敵勢力の動向など、気になることが多過ぎて全てが面白い。大罪司教4人とも会話が成立しない異常性が会話の端々から漂っていて、キャストの怪演も相まってコワ~となる。もしかして暴食担当は食べた相手の性格に引きずられるんです? コワ~……。でもラインハルトの剣聖の加護がインチキ過ぎて1番怖いまである。
原作ライトノベル読んでいないため先の展開は読めないけど、原作でも特に人気の高い章を映像化しているそうなのでとても楽しみ。ガーフィール幸せになってくれ。
あきらめたらそこで試合終了と諭してくれそうなファブル。殺し屋を引退してコンビニで働く元・最強の殺し屋坂本さんのアクション作品。原作は週刊少年ジャンプ本誌で読んでる。完結した『ヒロアカ』『呪術』の"次"を期待されてる作品だと思っているけど原作の絵が上手すぎるためアニメ化は期待と不安の半分という読者が多かったように思う。
映像としては原作絵に寄せつつ、アクションシーンはカット多めにしてカメラが次々と切り替わることで迫力を出している。『夜桜さん』同様に、序盤のコメディちっくな話からシリアス展開に突入して一気に人気が上がった印象の強い作品なので、巻きでORDERやXの勢力を出した方が良さそう。どんでん会さっさと倒せ。おーん。そら噛ませ役よ。
近年のジャンプ作品は「アニメ化1クールで終わり」が少ないから、本作『SAKAMOTO DAYS』も2クール以降が決まってるかも知れない。
タイトルまんま、天敵のツンデレ女子と結婚することになった北条才人くんのドタバタラブコメ。原作のKADOKAWAライトノベルは読んでいないがコミカライズは既読。僕はゼロ年代に全くアニメを見なかったが、すごくゼロ年代感のする暴力ツンデレちょろインに既視感がある。きっと大量生産されたパターンなんだろう。
いい意味で予算のかけどころを取捨選択しているというか、背景の一軒家とかOP/ED映像はあまり力が入っていない割に、トリプルヒロインの朱音・陽鞠・糸青を可愛く見せるシーンではむちゃくちゃよく動く。声のついた陽鞠があまりに巨乳ギャル化した虹夏ちゃん過ぎる……。
普通に安心して見られるラブコメなので最後まで視聴する予定。王道ツンデレから得られる栄養が摂取できる。SDキャラのわちゃわちゃがコミカライズとは違った表現で、こっちはこっちで可愛くて好き。
架空の中華風国家にある後宮を舞台に薬学オタク猫猫が事件解決するミステリー。スクエニ版コミカライズだけ読んでいるため先の展開はおおよそ把握しているが、もしかしたらコミカライズで拾われていないエピソードもあるかも知れない。
1期に続き色彩が凝っていて、架空中華であるもののファミコン『キョンシーズ2』で見た光景の完全版みたいで、背景美術を眺めているだけで楽しい。東映アニメーションだと思っていたら東宝アニメーション制作だったのを警察に怒られた件は本当にすみませんでした。
コミカライズ版でも癒しだったやぶ医者がアニメ版でも癒し。OP曲が毎回オシャレ。
モーニングで連載していた社会人ラブコメ。完結した原作は全巻読破済み。『あせとせっけん』同様に、掲載が青年誌だと行くとこまでキッチリ行くのがいいですね。アニメ版でどこまでやるのかはわからないけど。
舞台はお菓子メーカーで、経理職と企画職のカップルがメインながら、原作であったサブカップルのエピソードもちゃんとアニメ化するっぽい。 立石真直役の山下誠一郎さんと三ツ谷結衣役の宮本侑芽さん両名のナチュラルな演技でラブラブちゅっちゅが甘ったるくて目がポムじいさんになりそう。モブ役はのっぺらぼうだけど主要キャラは細かく動いて、ラブコメのアニメ化はこういうのでいいんだよ。
原作全然知らんけど原作者さんのX(旧Twitter)アカウントは拡散されているのをよく見かける気がする。アフタヌーンに掲載されてたコミカライズ版とはストーリーが違うので時系列が異なるのかも知れない。天才医師の天久鷹央(あめくたかお)とワトソン役の小鳥遊優がコンビで難事件を解決して行く。
1話2話では天久先生が患者の親御さんにキツく当たる描写があり、ちょっと苦手かなぁと視聴を迷ったのだが「まぁミステリー作品の探偵役なんて人格破綻者ばっかりだしな」と思い直し、小鳥遊くんの愛車RX-8が爆発四散した流れで面白くなってきたので視聴継続することにした。
各事件のゲスト役(被害者や犯人側)で登場する人のキャストがやたら豪華な気がする。制作会社のことよく知らないけど映像は繊細で美しい。
ウルトラジャンプ連載中、朗読好きの春山花奈ちゃんが、高校進学を機に放送部へ入部し、Nコン(NHK杯全国高校放送コンテスト)出場を目指す。百合作品ではないと思っているけどアニメになると微百合っぽさが漂っている。
原作者の武田綾乃氏が(僕は未視聴だが)『響け!ユーフォニアム』の原作を手掛けた人でもあることで、本作『花修羅』も放送部の魅力を全国の高校生に伝えるべく構成されている。NHK教育テレビで放送されてもいいくらいの健全作品。どこからどう見ても健全なのに心の汚れた中年男性だから、制服から見える脚の描写にえっちを感じてしまう……。劇伴をほとんど使わず声の響きに力を入れた演出が特徴的で、映像もすごく綺麗。舞台の十鳴島は架空の島だけども四国や瀬戸内海を参考にしているようで、穏やかな海をフェリーで通学する風景がとても美しいし癒される。朗読シーンはあまりに領域展開でちょっと笑ってしまう。
花奈ちゃん役の藤寺美徳さん、僕は本作で初めて名前を知った。まだ出演作の少ない若手の人らしいが、緊張シーンなどの演技がむちゃくちゃ上手くてびっくりした。最初は石見舞菜香さんが演じているんだと勘違いしてた。四国のゆったり流れる時間と放送部のわちゃわちゃ楽しい活動を愛でることのできる、とてもいいアニメ化作品。原作コミックの作画担当むっしゅ氏の線が細くて可愛らしいキャラクターデザインも上手く再現されている。大変おすすめ。
かつてヤングガンガンで連載されていたダークファンタジー作品。「アニメ化されるにしてもなんで今なの!?」と不思議に思ったが、どうやら令和に続編が連載始まっていたらしい。知らなかった。まぁ復讐譚は海外勢に大人気らしいので、需要はあると判断されたのだろう。YouTubeの先行公開PVも英語コメントだらけだし。
汚名を着せられたケインツェルによる七英雄への復讐、ロマサガ2の反転かな? という設定。原作を読んだのかなり昔なので記憶がおぼろげである。
週刊少年ジャンプ本誌連載中の健全スポーツラブコメ。放送2クール目。
OP映像、ED映像ともに刷新され、とくにEDは負けヒロイン蝶野雛ちゃんにフォーカスの当たったつくりになっている。どうしてこんな残酷なことができるんです? どうして……。
雛ちゃん、普通の負けヒロインなら身を引くであろう場面で逃げず切り込んで行くつよつよキャラクターであるがゆえに、負けっぷりの美しさが際立っている。雛ちゃんのあらゆる行動が千夏先輩へのサポートになってしまうという。雛ちゃんが弱いんじゃない、千夏先輩が強すぎるのだ。
相変わらずバスケやバドの試合シーンにも気合が入っている。2クール目のOP曲、どこかで聞いた声だと思ったら『忘却バッテリー』でも歌っていたグループだった。いい曲を書くよねぇ。OPは2クール目の方が個人的に好き。EDは敗北者に残酷すぎて見る度に泣いちゃう。
そそるじゃねーか主人公によるベンチャー企業を興して一攫千金RTAストーリー2クール目。ダブル主人公の表裏であるハルとガクがすれ違ったり信頼を高め合ったりする。石毛翔弥さんの「あばばばば!」相変わらず良すぎる。
1クール目に引き続き、胡散臭い中年男性のキャスト陣があまりに合っていて素晴らしい。祁答院おじさんに負けない蛇島おじさんも原作の声がする。皇会長も渋くていいわ~。
たまにソシャゲに課金するようになってしまった身としては、課金欲をつつくゲームデザインのところ、わかりみが深いんだよなぁ。
オタクニート退魔忍に居着かれてしまうサラリーマンの同居コメディ。原作コミックは1巻だけKindleで激安だったのか無料だったのか忘れたが読んでいる。原作もフルカラーだったからか、アニメ版でも配色に違和感が全く無い。
尺が短めのアニメーション作品で、あまり難しいこと考えずに頭カラッポで見られる。ファイルーズあいさんの演じるキャラが壊れ過ぎていてちょっと不憫だ。
週刊少年マガジン連載中、巫女三姉妹トリプルヒロイン + 幼馴染も居るよ! のラブコメ2クール目。いよいよスピリチュアルSF展開に突入。
アニメ版の三女がちょっと可愛いすぎる。あと長女と次女が『100カノ』でドスケベ親子やってる2人なのか……とドン引きするとますます三女派に傾いてしまいそうになる。本作や『アオハコ』で多用される演出として、恋愛シミュレーションゲームのイベントで獲得できる「スチル絵」みたいなものが挿入される手法って、アニメ作品ではいつ頃から使われるようになったんだろう。あまり気にしていなかったがこの2作品はスチル絵がとても印象に残る。
週刊少年マガジン連載中のエロコメ寄りのラブコメ。マガジン本誌はエロコメ作品が多すぎだと思う。たまに期待できそうな王道少年漫画が始まったと思ったらマガポケ移籍、みたいなパターンも多いし。本作は息をするようにモテる学校の女王蜂を自称するモナちゃんが、自分になびかないメダカにアプローチをかけ続けるうちに惹かれてしまうラブコメ。
原作の絵は美しいのだが、アニメは予算が足りないのか制作ガチャがダメだったのか、ひっくり返った虫ダンスなるネットミームを発生させるに至ってしまった。明らかにOP映像おかしな動きしてたもんな……。各話の導入部も毎回バンク映像を使い回していて明らかに予算か制作期間が不足している感が漂っている。至高の可愛い動き満載OP映像だった『スキップとローファー』が同じクールに再放送しているらしいのが残酷すぎるでしょ。同じ講談社レーベル作品のアニメ化なのに予算が違いすぎる。
残念予算を感じて1話だけ見てやめようかと考えたのだけど、モナちゃんの独白セリフがコテコテ関西弁で厄介タイガースファンみたいで面白く、何だかんだで毎話見てしまっている。これ見るのやめて『シャンフロ』『るろ剣』の2期を追いかけた方がいいのかも知れない。
前回2024年2月に通した3回目の車検から1年が経ち、スイフトRStを定期点検に持ち込んだ。ガソリンターボエンジン車だから、一応3,000km走行ごとを目途にオイル交換はするようにしていて、夏頃に交換して貰った際に「そろそろタイヤの溝が浅くなってるから次回の車検は通せないかも知れません」と言われ、じゃあ乗り換える予定も無いから交換しておくか~と発注しておき、今回の1年点検入庫で交換した。費用10万円くらい。
ディーラー側も新車購入当初は、燃費にいいオイルだとかタイヤだとか色々と薦めてくれたものだが、僕がデフォルト厨だといい加減わかっているため、メーカー指定のオイルとタイヤで淡々と交換作業やってくれた。走行距離はおよそ43,500kmで、前回車検からおよそ12ヶ月弱で6,500kmほど走っていたようだ。鉄道を全く使わない生活になったから走行距離は漸増傾向にある。
一応タイヤを交換するか、いっそ次の車検までに乗り換えるかで、ディーラーで最近のスズキ新車も教えてくれたのだが、
日本もマイルドインフレが進行していて、もともと新車購入用に貯めていた予算300万円では、上記の車種は不足しそうだった。結局このための予算を証券口座に移して構築した「どんでん三銃士」あらため「幸せな虎」デッキである銘柄オカダ(6294)・アレ(5857)・タイガース(4231)は、2024年は不調だったし、ようやく復調しそうなところで株価上向いたところをパクニカル投資でアレ買ってもうた宣言して来るどんでんファンがナイストレードで利益たっぷり乗ってそうである。切れてしまう。こんなことなら幸せな虎デッキ構築せずクルマを買い替えておけば良かったのではないか。
手持ち銘柄の一つギガプライズがTOBされると発表があって市場売却したら税引き後200万円ほどキャッシュできるから、あらためてコツコツ新車購入予算にでもしようかな……(とか言いつつ別の銘柄に投資してしまう可能性)。
僕は2022年頃からいわゆる「歯間ブラシ」、フロスピックを使っているのだが、最初に使っていた小林製薬の「糸ようじ」という商品が、「紅麹問題」の巻き添えで店頭から消えてしまい、乗り換えを余儀なくされた。
色々と使ってみて「OraLuLu(オーラルル)」なる商品に落ち着きそうなので、使ってみたフロスピック商品の感想を書いてみたい。
フロスピック商品って大抵1つのパッケージに大量に入ってるから、1日1~2回しか使わない勢としては、そんなにホイホイいくつも試用できないんだよな。他にもまだ自分にとって理想のフロスピックを求めてはあるかも知れない。
最初に使ったのがこれで、餌を与えられた雛鳥のように馬鹿の一つ覚えでずっとリピって使っていた。初心者向けとされるフロスピック商品だけあって、苦手意識を感じることもなく習慣化できた。
フロス部分が千切れてしまい易く、一応フロスを強化したタイプの商品もあるのだが、やっぱり千切れてしまう。ただし歯間への挿入し易さはピカイチと感じる。
あとピック部分がそんじゃそこらの爪楊枝よりも使い心地がいい。今となっては、どっちかというとフロスとしてはお気持ち程度で、ピックとしてメインで使っていた気もする。
糸ようじはパッケージの中にフロスピックの携帯ケースが封入されていて、旅行や出張で持ち運ぶ時に便利。今でもこの携帯ケースは使い回している。
近所のドラッグストアでもAmazonでも在庫から小林製薬の糸ようじが消えてしまい(または変な業者が吊り上げ価格で出品している最悪状態)、いつも行くスギ薬局で売っていたので試しに買ってみた。
フロス部分が非常に強靭なつくりで、簡単には千切れない。のだが、僕の歯間には太すぎるようで、なかなか入って行かずちょっと使いづらかった。
あとピック部分が尖り過ぎていて怖い。
100本も入っていて大変お徳用パックではあるが、手元にある分を使い切ったらリピートはしないと思う。1本3円未満で、とにかく安いのは間違いないので、これが歯に合うって人はお金かからなくていい。
やや小ぶりで、フロス部分が細くて通り易い、かつとても頑丈で簡単には千切れない。かなりいい。今まで「フロスではあんまり取れなかった汚れをピックで掻き出すぞ~」みたいな使い方していた自分の価値観が完全に置き換わった。
ピック部分はあまり尖っていなくて、オルタナティブ爪楊枝としては僕にとって糸ようじシリーズが1番だったかなぁと感じている。ただ尖っていないから携帯ケースで持ち歩く際もあまり気を遣わなくて済む。
今のところフロスとしての造りが自分にフィットしていて満足できるため、しばらくはこれをリピるつもり。すぐ切れてしまうフロスは嫌だって人におすすめ。
TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』2期がそろそろ始まるなと思って「結局1期ってどこら辺までやったんだっけ」と気になってコミックスを1巻から読み返していた。
他にもKindleで買って積読されてる作品をいくつか読んだので一緒に感想を残しておく。いくら何でも年末年始9連休程度でこんなに読める訳ではないため、2024秋くらいから読んだうちの「これは!」と思った作品です。
ヤングジャンプ連載中、神様の手違いで100人の彼女とマッチングし、全員と付き合う誠実モンスターの愛城恋太郎と100人(予定)の彼女たちによる負けヒロインが1人も出ないファミリーラブコメ。
あらためて1巻から読んでみると、アニメ1期は3巻の途中までしか原作エピソード消化していなかったことに気付き、物語の密度にちょっとビビった。ラスボス羽々里さん加入で「チュートリアル完了!」でちゃんと切ったのは構成がよく考えられている。このチュートリアルモードまではラブ:コメの割合が5:5だったのが、なし崩しにコメディ比重が増えて行き2:8くらいが平常運転になってるんだけど、たまに出るシリアス回や純愛エピソードの密度が高いからちゃんとラブコメとして成立しているのがすごい。コミックスのおまけページをしっかり拾って補完しつつ1期アニメは制作されていたのが再確認できて、
たぶん100カノは後者の方式で行くんだろう。端折っていいラブコメ作品なのにすごいな。いや、原作は濃すぎて省略できるエピソードが見当たらないからこれで正解かも。
アニメ1期で色が付いて動くようになった静ちゃんや楠莉先輩の破壊力がヤバかったので、2期も非常に楽しみ。ネタバレになるから詳細は伏せるけど、芽衣さんのゲーミングお目目が披露されるであろう回に僕は1番期待しています。モノクロ原作と違った味わいがありそう。犬系女子好き。
100カノ、恐らく原作担当の中村力斗氏がお笑い番組や漫才が好きなんだと思われるのが、ツンデレ唐音がツッコミ担当だけでなくボケに回ったり、それぞれの彼女たちがボケ役だったりツッコミ役だったり入れ替わっていて見せ場がちゃんとあるよう巧みに構成されている。あと作画担当の野澤ゆき子氏が、わざわざお出かけデート回になると彼女たち全員の髪型チェンジして服装もそれぞれ変わってるのが愛情の注ぎ方がおかしい。作中の恋太郎を除いて、1番彼女たちに愛情を持ってるの野澤ゆき子氏だと思われる。話の構成を考えるのが苦手で作画だけできて天職とか言ってるし……。
恋太郎ファミリーのたまり場として学校の屋上が都合よく使われているのも、彼女がどんどん加入しても集合絵で1コマに収めるためには広角にカメラを置ける屋上である必然性があるんだと連載が続くことで分からされてしまった。本当によく考えられてるわ。アニメ1期加入の彼女だけでも、並んだときに背の高さやアホ毛のボリューム・3サイズ体格差などが設定と乖離しないよう常に描き分けられていて狂気を感じるし、この配慮が彼女2桁になっても続くんですよ。この画力どうかしてるでしょ。【#22】『「100カノ」の作画カロリーヤバくない!?』(ゲスト:野澤ゆき子) 【マンダンラジオ2P】を聴いて以来、野澤ゆき子氏には崇拝に近い気持ちを抱いています。1日10時間睡眠しながら一体どうやって週刊連載してるのこの人。令和で1番ヒロインに誠実なラブコメだけど1番読んでて疲れるラブコメでもある。たぶんアニメ3期は作画コスト的な意味で実現できないと僕は思っているが、果たしてどうか。
太ももムチムチ黒タイツ履いてる武闘派エルフのフリーレン。最近2巻が出た。百年戦争を終わらせた種族エルフ最後の生き残り、アハルが「精霊送り」のために世界あちこちを旅するファンタジー作品。設定的にどうしても『葬送のフリーレン』を想起するが、こっちのエルフは表情コロコロ変わるし酒飲みだし、ムチムチ黒タイツで魅力的に差別化できているぞ。
1巻の引きが精霊の「屠り人」シエンとの出会いで、将来的にアハルと対立しそうな不穏な空気だったけど、2巻では共闘シーンも見られてますます続きが気になっている。おすすめ。
ヤングジャンプ連載中、情緒不安定で限界オタクだけど仕事はデキるアラサーバリキャリOL早乙女望愛(のあ先輩)が、後輩社員さとり世代の大塚理人くんとの距離感の詰め方がおかしいコメディ作品。すしカルマ先生とのアラサー地雷女コラボで2024年末の話題を掻っ攫った。
とにかくのあ先輩の、限界オタクとしての描かれ方がやらた解像度が高く、冷めてる理人くんとの掛け合いがとても面白い。こんな巨乳で酒おごってくれる先輩に仕事を教えて欲しい人生だったな……いや、やっぱり情緒おかしいから別に羨ましくないな……と不思議な気持ちで読める作品。「いるいるこういう女性」と「いやこんな奴いねーよ」のラインギリギリに入る絶妙なキャラクターしている。おすすめ。
FX投資で一発当てたるゾイ! の危険思想女子大生たちのほのぼのした日常マンガ。ホンマか?
くるみちゃんのカイジにも似た覚悟と倍プッシュのところは主人公補正で面白く読めるのだけど、6巻7巻あたりで芽吹ちゃんが退場して行くくだりがあまりにリアルで、「俺も気絶投資法を会得していなければ今ごろ退場していたんだろうな……」と身に染みてしまった。やめようナンピン! やめよう信用取引! 手を出すなFX! お金の教科書として小中学校の図書館に置いていいと思うよ。
実は先生のことが大好きな3人のメスガキちゃんが様々なアプローチをして自爆し、結果として勝手にわからせられ続けるコメディ。
3人以外のメスガキじゃない白井さんって子が1番人気が出そう。あーもう滅茶苦茶だよ。
表紙でメスガキ系ラブコメと勘違いして(そもそも別にメスガキ系キャラが好きな訳ではないぞ)ポチっていたラブコメ。魔力を失ってしまった天才魔女のナユ師匠が、かつての弟子だった小麦くんを頼って住み着く、ポンコツな無能力ドラえもん系というか、癒される。まだ買ってないけど完結して最終巻が発売されるらしい。
サンデーうぇぶり作品らしい、安心して読める1対1ラブコメ作品。『死神坊ちゃんと黒メイド』『疑似ハーレム』みたいなやつが好きな人におすすめ。
燕三条地域を舞台にした銅器職人夫婦ラブコメ。5巻6巻でしいなの裏方パワーが上がっていて大変かわいい。
東京の百貨店に出すための製品企画から仕上げまで、お仕事マンガとしても楽しめるエピソードだった。飲み会シーンがわちゃわちゃ楽しいマンガはいいマンガ。
作品タイトルの長さから「なろう系」なんだと思われる。話題作なのは知っていてポイント還元セール時にポチポチ買っては手に取らず積んでいたのを年末に読み始めたら、あまりに面白くて一気に読んだ。
武の極みに達した英雄が病弱令嬢に転生(恐らく異世界転生ではなく同世界転生)し、強者との手合わせする手段を探しながら、お家の財政立て直しのために「放送」を普及させようと配信活動にも勤しむ話。設定が絶妙で、浮遊島ばっかりある領地を飛空艇で行き来する世界観も魅力的だし、何より画力というかマンガを描く力が高すぎてすごい。飛空艇があちこち飛んでる世界の説得力がコマ割りの巧みさで「バン!」と伝わってくる。
なろう系コミカライズ、『100カノ』『DEATH NOTE』『バクマン。』のように原作者がネームやコマ割りをしてくれる訳ではないから、純粋に作画を担当することになった人のマンガ制作能力がモロに問われると思っていて、この作品は『片田舎のおっさん、剣聖になる』並みに能力が高い人が担当していると感じる。頭ふたつくらい抜けてる。
主人公のニアがユーチューバー的活動をしつつ最強師匠ポジション(弟子を育てる・弟子に武闘大会出場させて勝ち抜かせる)というのも斬新で面白い。アニメ化の企画が水面下で進んでいてもおかしくないけど、果たしてこの画力を動かせるスタジオはあるんだろうか。『ダンダダン』が行けたんだから行けるか。
アニメ化が決まったと聞いて積んでたのを読みました(いつもの)。
お嬢様が集う百合の園で、繰り広げられる対バン活動。しかもインストバンド。絵柄がどこかで見覚えあるなと思ったら作者の福田宏氏、サンデーで『ムシブギョー』長期連載してた人ですね。移籍していたのか。
少年誌で培われた迫力ある絵柄の演奏シーンが異常な熱量を持っている。しかしガールズバンド作品のアニメ化が多いなぁ。
この特徴的な眉毛とまつ毛……『恋は雨上がりのように』の人だ! アニメ化が決まったと聞いて積んでたのを読みました(いつもの)。
「復活した」九龍を舞台に、不動産管理会社の鯨井と、先輩社員の工藤とのラブロマンス。すげーーー面白いです。1巻のラストで完全に惹き込まれてしまった。
作品テーマとして「懐かしさ」があって、ごちゃごちゃした九龍の雰囲気(香港を参考に作られた『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』っぽさ)がたまらないし、美味しそうな香港メシもたくさん登場するし、物語の謎が少しずつ開示されるにつれて「確かに九龍でジェネリックでロマンスだな……」と頷いてしまう。アニメ版が楽しみ。
前作『あせとせっけん』に続く社会人ラブコメ。作者の山田金鉄氏、男女の関係性を描く上での属性チョイスが絶妙で、前作は「(自分に自信がない)汗かき女子」で今作は「(自分に自信がない)女装趣味男子」という。
柴田かさねちゃんのキャラデザが『あせとせっけん』で1番好きだった名取さんの妹・柚香ちゃんソックリで、これだけで100点です。かわいい。
2024秋アニメ『来世は他人がいい』があまりに出色の出来だったため再読。『来世は他人がいい』前日譚というか、ヒロイン吉乃とスパダリ翔真の出会いエピソード短編。
いや~吉乃この頃からイケメンやな~。そら翔真は何があっても吉乃の言うこと聞きますわ。
全巻77円セールやってた時に買ったまま一切読んでいなかった4コマ作品。
最推しジャンプ作品『鵺の陰陽師』を薦めたユーキさんが「ちょいちょいキルミーベイベーになる」と言っていて(多分こんな主張をしているのは世界で1人だけだと思われるが)ほう~どれどれを読み始めた。
暗殺者のソーニャちゃんが同級生やすなのボケ倒しにひたすらツッコミを続けるギャグ作品。きらら系の4コマ作品って「4コマだけど落ちてない」「ただコマ割りをしてないだけ」な作品もそれなりにある中で、本作『キルミーベイベー』は、ちゃんとそれぞれの話が起承転結していて真面目に4コマやってるのですごい。読み易い。
読み進めて行くと微妙に絵柄も変化して行くんだけど、ソーニャとやすなの関係性は特に変化していなくて、表紙もずっと同じノリなので何も考えず安心して読める。過去にアニメ化されているらしいが全然知らなかったな。どんな内容になったんだろう。
「なろう系」のサブジャンル「追放系」というのがあって、サブジャンル勃興期から有名作品らしい。アニメ化されているらしいが見た事は無いから本コミカライズが初見。
勇者の兄で器用貧乏系レッドが、辺境でスローライフ始めたところに、かつてパーティメンバーだったヒロインのリットが転がり込んできてイチャイチャ同居生活が始まる。最初はスローライフなんだけど、レッドがやっぱり実はすごい奴でしたでトラブルに巻き込まれて行くぞ。
妹(勇者)のルーティと再会してからは、もはやスローライフでも何でもなくひたすらシリアス展開だけど、付いてきたティセが癒しだった。綺麗にイチャコラで完結していて面白かった。
視聴しようか迷ってた2024秋アニメで『MFゴースト』2nd Seasonか『シャングリラ・フロンティア』2nd Seasonあたり追いかけようかなと考えたものの、もう年末年始休暇も残り僅かで難しそうだなと思い、そういえば劇場アニメ『ルックバック』がPrime Videoで独占配信されてたんだったなと思い出して、ウォッチリストに入ってる中から視聴した。
原作はジャンプ+で公開された時から読んでいて、その後の表現修正版もKindleコミックで読んでいるのだが、劇場アニメ版は公開期間が短かったこともあって映画館へ見に行く機会が持てないままだった。よって、劇場アニメ化されたものは配信で見たのが初めて。
最初の方は、「おー、もの凄く原作に忠実だ」「藤野クソガキ描写うける~」「声の演技がジブリっぽいのは女優さんが担当しているからなんかな?」「作中作の四コマ動いて喋るんだ!?」みたいな後方腕組み批評家面して見ていたが、引き籠ってる部屋から出てきた京本ちゃんがあまりに可愛くて、先の結末を知っているから涙ポロポロになってしまった。泣くわこんなん。いい歳したおじさんが公衆の面前で泣き顔を晒さずに済んで、映画館行かなくて良かったかも知れない。藤野先生と京本ちゃんの共同制作シーンが原作比で盛り盛りに増えていて、シンプルで静かなピアノとヴァイオリンだけの劇伴で流れて行くのが綺麗な思い出すぎる。作中作『シャークキック』があまりに『チェンソーマン』なのは笑ってしまう。
藤本タツキ氏、この自伝的読切作品が『チェンソーマン』1部完結(週刊少年ジャンプでの掲載終了)から2部開始(Web雑誌ジャンプ+移籍)までの充電期間にアウトプットされて来るのが異才すぎてヤバイし、この作品が持つ熱に当てられて天才アニメーターが監督・脚本・キャラクターデザイン全部やるっていうのがサクセスストーリーとして出来すぎている……。僕はPrime Video配信版しか見ていないので、最後におやっと思ったのは、エンドロールの後で英語版フランス語版ヒンディー語版……etcといった具合に多言語向けのキャストが連続して流れたのよね。最初から世界配信を計画してAmazonが相当大きな額を出資していたんだろうか。
チェンソーマン作者、奨学金の返済で漫画描く 『ルックバック』実体験反映で構想は「たまたま読んだ本から」ってインタビューで「押山清高監督の絵が自分より上手すぎる」って嫉妬しているところまで完璧なんだよね。2024年に僕の好きな作家さんが『モノクロのふたり』という新連載を開始したのだけど、好評だった前作を畳んででも別作品をやりたくなったのも、案外『ルックバック』の2人に当てられての事なのかなーと邪推をしてしまった。藤野先生が嬉しさのあまり雨の中スキップしちゃうシーンを動かす予算を出してくれてありがとうAmazon……。独占配信は悪い文明だけど今回は手のひらを返します。ちょっと凄すぎた。
カラースターショップに課金して色付きスターを入手してから1年が経った。この時に課金したモチベーションは「プラチナプリファードで100万円の利用実績を積む」ことだったが、もう解約しちゃったので意義は消失している(プラチナプリファードの100万円ごとのポイント還元は翌年の年会費が発生する更新時に付与されるため)。
それはそれとして、Myはてなという何のために存在するのかよく分からないページで所持しているカラースターが確認できる。1年間でどれだけ消費したか見比べてみると、
だったようだ。ブルースターはもうちょっと気前よく消費していいかも知れない。10,000円の課金で5年間くらい遊べそうなので、かなりお得なサービスの気がしてきた。
グリーンスターとレッドスターは、だいぶ躊躇なく使うようになっていて、自分がカラースターを付けたコメントに後からイナゴのようにたくさんノーマルスターが付いていると「しめしめ」と放火魔のような気持ちで笑っている。気持ち悪いオタクの遊び方をするようになってしまった。これが推し活の面白さなのか……(たぶん違う)。
Myはてなのアイテム受け取り履歴にアクセスすると、14年前からのカラースター入手履歴が参照できるのもすごいなと感心する。レッドスターに釣られてユーザーアンケート回答していたんだな過去の俺は。えらい。はてな社はユーザーの履歴に対してとても真摯な企業で信頼が持てる。
でも株価を眺めると、「あの時に損切り撤退していなかったらもっと損していたのか」と真顔になってしまう。最近はWebコミックビューワー事業でいい感じなんだろうか。もう一度買いで入ってみたいスケベ心も無いではないが、配当も出していないしなぁ。
新年、明けましておめでとうございます。
1年前と同じコース(5km 8,000歩くらい)を歩いたらハチャメチャに疲れてしまった。体力落ちてない?
疲れたからそのままポテチを開けて食べながらアニメを見てしまった。せっかく消費したカロリーが。
週刊少年ジャンプ読者のまま中年おじさんになってしまった僕は原作『ONE PIECE』は毎週追っているものの、TVシリーズのアニメは全く見ていない。たまに尾田っち監修の劇場版が制作されると、本編で明かされなかった設定が開示されたりするから見ることもある程度。
で、2024年の秋頃にAmazonプライムビデオのトップ画面にでーんと紹介された番外編『ONE PIECE FAN LETTER』というやつを一応ウォッチリストに入れてあって、正月休みだし見てみるかと視聴したらめちゃ面白かった。
原作でも重大な場所だった「シャボンディ諸島」を舞台に、一般市民の目から見たワンピ世界を描いているサイドストーリーで、
などの視点から、「頂上戦争」と「麦わらの一味再集結」が描写される。居酒屋で市民たちが「(ワンピ世界における)世界一の剣豪は誰か?」と酒飲みながらあーだこーだ言ってる場面が好きすぎる。男の子はいつの時代もどんな世界でも、最強議論とかやっちゃうんだ。
八百屋の海兵兄弟が放り込まれた頂上戦争の戦場、もはや生き残ったのが奇跡と言えるレベルでおかしいし、津波と氷塊と巨人と斬撃とピカピカ光線とマグマが飛び交っててどうかしてるでしょ。でも何とか生き残った兄弟と、義兄弟を救えなかったルフィの対比が残酷だわ。頂上戦争で部下を守ったって理由でチョッパー厄介オタクおじさんがそれなりに評価されてるのを見ると、そりゃ戦闘に狂ってたトップを止めに入ったコビーなんて戦争後「英雄」の二つ名で呼ばれるようになるのも納得だわ。
ナミ厄介オタクの女の子がすごく快活でかわいい声してるなと思ってエンドロールの名前を調べたら、2代目ちびまる子ちゃんなんだそうな。小動物とかポケモンの声もやれそうな人だ。
東映アニメーション、僕の普段見るアニメ作品ではあまり制作会社としてクレジットされてないのに株価は絶好調で不思議に思っていたが、四半世紀に渡る覇権コンテンツである『ONE PIECE』の映像化を一手に引き受けているんだから強いに決まってるわ。そしてワンピ始めジャンプ作品を一手にゲーム化してるのはバンナムだしな。バンナムも強いわ。
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