今回の旅行(と言っても1泊ですが)を思い立ったのは、何よりもまず「パルケエスパーニャのピレネーに乗るんだ!」という決意があったからです。
私は絶叫マシンが子供の頃から大好きで、これまでにナガシマスパーランド(以下「ナガシマ」)に10回以上、足を運んでいます。と言っても、この回数の大半は、毎年の父親達の同窓会の行き先が長島温泉だったことに由来するものですが。とにかく小さい頃から絶叫マシンに魅せられており、身長が伸びる毎に乗れるマシンが増えることは、私の喜びでした。
そんな中、2006年の夏に絶叫REVIEWというウェブサイトの「絶叫何でもランキング」というコンテンツを発見し、そこでのピレネーの高い評価に、私は衝撃を受けました。「自分の住んでいる美浜町から、伊勢湾を挟んですぐの場所に、こんな面白そうな乗り物があったなんて!」しかも絶叫マシン天国として名高いナガシマにも設置されていない、吊り下げ式コースターです。抱えていた仕事が一区切りつき、早速年休を申請して、平日に行ってみることにしました。
三重県までぶらりと行く時(主にお伊勢さんを参拝する時)に利用する伊勢湾フェリーを今回も利用することにしました。車ごと積んで移動です。セントレアの開港にあわせたのか、航路が師崎〜鳥羽から常滑〜鳥羽に変更され、知多半島西海岸に住む私にとって、乗り場が近くなり重宝しています。
船で揺られること1時間半、鳥羽港に到着です。せっかくなので、移動には2006-07より全線無料開放されたパールロードを通ってみました。曲がりの多い山道で、ケチな私としては燃費悪化が心配でした。鳥羽展望台で、おみやげ品の神都麥酒を瓶で購入しました。
実は移動時間は、パールロードよりも国道167号を利用した方が圧倒的に早く済むことを帰りに知ることになるのですが、兎にも角にも午前11:00前にパルケエスパーニャに到着する事が出来ました。
2006-08-07は月曜日でしたが、夏休み真っ最中の書き入れ時、家族連れや観光バスによる団体客など、それなりに人は入っていたと思います。ただ、アトラクションの方はと言うと、待ち時間は皆無の乗り放題状態でしたね。キャラクターショーやら、(何故か)ドラえもんコーナーやらもあって、そちらに人が集中していた感じでした。
勿論、入場して最初にピレネーに乗りました。待ち時間などありません。エントランス内での、「ピレネーへようこそ。世界最高級のスリルを〜云々」といったアナウンスも虚しく響きます。
最初に乗った時は5列目でした。非常に中身の濃いライドで、あっという間に感じました。身体が四方八方に振り回されて、とにかく面白い!
公式ウェブサイトにより絶叫感を味わいたいという方は最前列の一番左側をキープしよう。振り回される感じがなんともGOOD!
とある通り、最前列でも数回乗りましたが、ここで乗るとまるで別物といった感じです。ラストの地中に潜るようなアクションの迫力が凄いです。ピレネーを100%楽しむには、最前列を狙いましょう。幸いと言って良いのか、最前列を狙うこと自体は(行列が無い為に)余り難しくないですし。
狭いレイアウトに複雑に配置されたレール上を、足をぶらぶらさせた人達が大声上げながら疾走するので、乗らずに外から眺めていても結構楽しめます。
合計8回ほど乗り、堪能させてもらいました。
ソフトクリームを食べながら遠巻きに眺めていただけですが、陽気で良い感じでした。
何より、楽しげな雰囲気に誘われて、お子さん達がどんどん広場にパレードを見に集まって来たところに、感動しました(これぞ遊園地! ですね)。
夏休み限定(?)のショーみたいです。(失礼ながら)何の期待もせずに見に行きましたが、勇者が歌姫と協力して悪者を倒すという、極めてファンタジック且つシンフォニックなショーでした。
あちらこちらで炎が吹いていて、暑い、いや熱いショーでした。火薬臭さがたまりません。
そんじゃそこらのショーとは、迫力が違いました。役者さん達の殺陣っていうの? 動きも洗練されていて、とても楽しめました。
テーマパーク全体の印象としては、従業員の皆さんのやる気が感じられて、とても好印象でした。お姉さんが皆かわいい、関西弁のイントネーションを隠し切れない丁寧語がまたかわいい。遊園地でお馴染みの、気ぐるみの中の人達も気さくに撮影に応じており、暑い中頑張っておられたと思います。
大人から子供まで楽しめる、遊園地らしい遊園地です。正直に言うと絶叫マシンの存在は浮いています。
スペイン村直営、リゾートイン磯部という所に宿泊しました。会社の福利厚生を通して、1泊朝食付3,700円。一般的な宿泊特化型のビジネスホテルよりも広々とした部屋で、満足出来ました。あくまで提供されるサービスは、宿泊特化型施設に準ずるものですが。
夕食は近くの食堂に入って、お好み焼きを食べました。関西圏に来たら粉ものですね。
ホテルをチェックアウト直後に、携帯電話に予約しておいたフェリーが台風接近により全線欠航の連絡。さすが嵐を呼ぶ男。
国道167号を経由して伊勢湾フェリーの鳥羽営業所に立ち寄って、料金の払い戻しをしてもらい、高速道路を使って帰宅しました。伊勢湾岸自動車道も通ったので、ナガシマスパーランドの絶叫マシン達の勇姿が視界に入って来ました。この文章を書いている時点で、スチールドラゴン2000( = 神)の復活も、もうすぐ先です。待ち遠しい限りです。
高速道路の料金がフェリー片道分とほぼ同じですから、燃料代分だけ損したことになります。無念でした。