作者と同名の推理作家兼名探偵、法月綸太郎初登場作品。タイトルどおり、ストレートな設定の本格推理だ。
気が利いた会話のつもりかもしれないけど、綸太郎君と親父さんの会話がイタさ丸出しでかなり引く。しかしながら密室のトリックは面白い。
★★★☆ 講談社
ぁゃιぃ宗教の教祖が地上80メートルの密室から消えた!のがメイントリックかのように書かれているのに、その謎自体はどうということもなく、主人公がアッサリ解いてしまった・・・。
実際のメインは死体の入れ替わりなんだけど割とトホホ。
★★★ 講談社
愛娘・頼子を殺された父親は自らの手で犯人を見付け出し、復讐を果たして自殺を図る。一見すると完結している事件だが、その父親の残した手記を見た名探偵法月綸太郎は違和感を覚え、真相解明へと乗り出す。
かなり哀しくてやるせない事件で、読んでいて無性に辛くなる。最後に綸太郎のとった行動は、探偵として正しかったのか否か。非常に考えさせられます。名作!
★★★★★ 講談社
山倉は息子を誘拐され、身代金の受渡しを失敗てしまった。しかし死んでしまった人質は、我が子と間違えて誘拐された同級生の路子の子だったのであった。
お馴染みの名探偵の法月は、容疑者のアリバイ証人として登場。チョイ役と思いきや、最後にはしっかり謎を解く。
読後の感想としては、まさしく"一の悲劇"だったなと。面白かったです。
★★★★☆ 祥伝社
7篇収録の短編集。自分の作家名を主人公に使うなんて、恥ずかしいことするなぁ。という感じで今まで敬遠していた。
しょっぱなの『死刑囚パズル』はやたら論理的な解決にこだわっていて辟易したものの、『黒衣の家』、『カニバリズム小論』の犯人の動機にはビックリ。 後半4篇の図書館シリーズはサクッと読めてしまう割に「おっ」と思わせる推理が目白押しで面白い。良作。
★★★★ 講談社
5篇収録、前作に続いて法月が主人公の短編集。本格してるけど、ちゃんと携帯とか留守電の現代のアイテムが消化されてるのが良いね。安定株。
お気に入りは『身投げ女のブルース』『現場から生中継』、あとは交換殺人がテーマの『リターン・ザ・ギフト』。
★★★★ 講談社
高校が舞台の話。こんな高校生居ねーよ的な人物と、最後のごちゃごちゃしたどんでん返しが気になりつつも面白い。
トリックは明快かつ面白いんだけど、犯人探しが二転三転するのはなぁ。という犯人が当てれなかった負け惜しみを言ってみる。
★★★ 講談社