読書感想文

桐野 夏生

村野ミロシリーズ

顔に降りかかる雨

第39回江戸川乱歩賞受賞。預かっていた1億円と共に消えた親友の耀子を、耀子の恋人の成瀬と協力して探すことになる女主人公。

適度に恋愛要素を入ったハードボイルド小説といった感じです。主人公の成瀬に対する想いが、全然分からず感情移入できん。のは多分、オレが男だからなんでしょう。

★★★ 講談社

天使に見捨てられた夜

村野ミロは、フェミニズム活動をする渡辺房江から、演技とは思えない内容の『ウルトラレイプ・これであたしも自己否定』という作品に出演していたAV女優を探して欲しいと依頼される。しかし調査を続けるうちに、ミロ自身も痛い目に遭うことになる。

淡々と話が進んでいって、淡々と件の女に辿り着いたという感じだった。妙に現実味があってドライな、ゲイやAV監督などが魅力的。

★★☆ 講談社

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