TVで大人気のスターウォッチャー・星園詩郎のマネージャーになってしまった杉下和夫は、一緒に取材に行ったコテージ村に吹雪で閉じ込められ、連続殺人事件に巻き込まれてしまう。
フェアであることを重視するため、章の冒頭に必ず「作者からの解説」が挿入されているのが特徴的だ(例えば、ワトソン役である主人公は犯人ではないよ、とか、ここの話では重要な伏線がありますよ、といった具合)。
最後は「そんなのありかよー!インチキだー!」と思ってしまうが、読み返すと確かに作者は嘘をつかず、あくまでもフェアに解説してくれている。真相に気付かないのは、読者である自分の思い違いと思わず納得。おすすめ。
★★★★★ 講談社