現代本格の記念碑的作品(らしい)。トリックは奇抜だけどそんなに騒がれるほどでもないと思う。
先に囁きシリーズを読んだせいか、かなり文章が若く感じる。でもなんだかんだ言って、伏線の消化は秀逸。
★★★ 講談社
水車館で起こった殺人事件が、現在と過去の二つの視点から解明されていく。
決してつまらないことはないんだけど、トリックに水車が関係無いのは何だかガッカリ。
★★ 講談社
作中作をテーマにした館シリーズ第三弾。
「どこがフェアじゃー!」と叫びたくなる密室の解決は置いといて、最後に明かされる大きな叙述トリック二つはなかなか苦しくて僕の好みであります。
★★★☆ 講談社
つ、つまんねー!数あるサイコ系ミステリーの中でも最低クラスのオチ。
ミステリーと銘打たずに、幻想(妄想)小説として出した方が良かったのでは・・・。
★☆ 講談社
時計だらけの変態コレクション屋敷に閉じ込められた中で起こる連続殺人。
閉じ込められた屋敷の視点と、屋敷の外の人々の視点を交互に配置して、非常に面白い結末が明かされる。第45回推理作家協会賞受賞作品。
★★★☆ 講談社
設定が京極 夏彦『絡新婦の理』に驚くほど似ている。こっちが本家なのかも。
単なる学園怪奇モノかと思えば、ちゃんとラストにはトリックも用意されてる。
★★★ 祥伝社
サイコ系ミステリー。とにかく作品全体の幻想的な雰囲気が好き。
最後に明かされる"あっちゃん"の秘密はなるほどと思った。
★★★ 祥伝社
『時計館の殺人』と並んで、氏の最高傑作と言われている作品。記号のようなキャラ、何だかなぁ的な淡々とした描写、あんまりにもあんまり過ぎるお約束の嵐と、どうしたものか。お約束の多さは、メタ的要素を狙ったんだろうか。
設定的にも、かなり苦しい部分が多いし、トリックも普通。が、しかし、 なんと言っても伏線の張り方が絶妙。伏線を5〜6個見付ければ簡単に犯人は分かるだろうけど、最後の謎解きで数十個の伏線が明らかになって驚いた。「げー!アレもヒントだったのかー!」といった感じ。
と言うわけで、謎解き部分までいけば一気に読めてしまいます。
★★★★ 新潮社