推理作家有栖と、犯罪研究助教授火村先生のシリーズの最初の作品。
密室作家の大巨匠、真壁聖一のクリスマスパーティに招かれたアリスと火村は、密室で殺害された身元不明の死体と、地下室で殺害された真壁聖一の死体の第一発見者となってしまう。どちらの被害者も、暖炉に頭から突っs込まれるという不可解な状況で殺されており、二人は真相を探るべく捜査を始める。
暖炉死体の密室での殺害方法が、なかなか僕好みの阿呆な遠隔殺人であり、面白く読めました。アリスの関西弁の気色悪さがイカしてる。
★★★ 講談社
犯罪を研究している火村先生と、関西弁推理作家の有栖君の会話が気持ち悪いシリーズ。
スウェーデン館と呼ばれるログハウスで、作品の取材に来ていた有栖君が殺人事件に巻き込まれる。美人のスウェーデン人の姉ちゃんに一目惚れしたりの描写が、胃もたれしそうな勢いで出てくる。
メインの謎となるのは、ミステリで御馴染みの、雪の上の足跡に関するもので、種明かしは「おっなるほど」という感じ。これが短編だったら、絶賛されるのではないか。文庫で350ページ超もいらないよ・・・。
★★☆ 講談社
犯罪社会学者・火村先生と推理作家・有栖のコンビのシリーズ。
フロートカプセルの中から発見された死体には、トレードマークの髭が無くなっていた、という現場の謎は非常に魅力的。
なんだけど、真相は割となーんだという感じでした。
て言うか、何で犯人がキレイに指紋を拭いて捨てた凶器から、相馬(ネタバレ)の指紋が検出されるんだ??
★★ 角川書店